創設日記⑨「キャップ完成と背番号考」(長文)
さて、リバティーズでは少年野球には珍しく「背番号自由選択制度」を採用しております。これは入団時に選択可能な番号から、子どもたち自身が好きな番号を選び、卒団までその背番号を背負ってプレーしていくというシステムです。新しいチームを立ち上げるにあたり、このシステムは必ず採用したいものの一つでした。そして、その決意を確かなものにしてくれたのは一本の動画との出会いでした。
4大陸、9カ国の国と地域で選手としてプレーした返田岳選手(現大分B-リングス所属)が、海外野球を体験したグローバルな視点から日本の野球界に問題提起をなさっています。
ポジション番号を、レギュラーの背番号にする。多くの少年野球チームでも、この時期、チームの代替わりに合わせて背番号授与が行われています。若い背番号をもらえたことで監督、コーチが自分の頑張りを認めてくれたと感じることができる。希望の番号にはならなかったが、そのことを糧にさらに努力しようと決意できる。掴み取った1番というエース番号の喜びは何物にも代えがたいことでしょう。しかし、そのシステム中でどれくらいの選手が、毎年変わる自分の背番号に愛着を持ち続けることができるでしょうか。1−9までの、1桁の番号を得られなかった選手は何を思うのでしょうか。そしてその感情は、果たして少年野球の現場で必要なことなのでしょうか。
大会に参加する際には規約を遵守すべきと考えます。公認野球規則も遵守します。(だから、高野連に所属する野球部はこのシステムで背番号をつけるべきです。)しかし、リバティーズという自由な判断が許されるチーム状況の中で、2つの異なる価値が対立した場合には、慣例や慣習にとらわれることなく、選手の利益を最優先に考えます。リバティーズの願いは、チームに所属する全ての選手が自分の背番号に愛着と誇りを持ってほしいということ。それはつまり、チームに所属する全ての選手が野球をプレーする自分自身に誇りを持ってほしいという願いです。だからこその、「背番号自由選択制」です。リバティーズは、それが選手の利益になると信じています。
だから、リバティーズは、背番号が1でも、18でも、99でも、マウンドで投げ、相手チームを封じ込める投手がエースなのです。それは、監督が決め付けるのではない。選手が自らの手で掴み取っていくものなのです。
野球を始めたい君、君は何番を背負ってプレーしたいですか?
保護者の方、お子さんに何番付けたいのって聞いてみたくないですか?
リバティーズは今週末も見学、体験を歓迎いたします。お問い合わせ・申し込みは、CONTACTからお気軽にどうぞ。
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