監督日記「習得と活用〜野球をしたいのだから」

教えてもらったことだけのことよりも、使ったことがあることの方がよく身についていきます。

いわゆる学習における習得と活用のプロセスであり、さらに探究を加えて現代的な学びのサイクルを示すことができます。

選手たちは野球をしに、毎週チームへ集まります。ノックもキャッチボールもハンドリングも…全て野球が上手くなりたいから、そして野球を楽しみたいから取り組みます。それらの練習はいわば習得の場面です。

では、活用の場面はどこか。

間違いなくゲームの場面です。

試合の中で、打席に立ち、ポジションにつき、マウンドへ上がった相手との戦いの中で自分たちの力を発揮していきます。そのためにみんな野球を覚えようとしています。さまざまなアウトカウントや打者の特徴、飛んできたボールのバウンドなどを判断して自分のスキルでアウトを取ろうとし、ヒットを打とうとし、そして打者を打ち取ろうとします。自らの習得の成果を活用しようとします。

では、ある選手がバット引きとランナーコーチと声出しと応援歌だけで一つの試合を終えた場合…彼はどんな習得の成果を活用できたのでしょうか?

野球は1度にグラウンドに立てる選手は9名しかいません。だから、必然的にゲームに出る選手と出ない選手に分かれます。どんなにオブラートに包んだとしても、選手間のスキルの差も厳然と存在します。

だから、この試合落とせないんだ!
このメンバーで戦うんだ!
試合に出なくてもな学べることはあるんだ!

でも、そんな試合ばかりになっていたら。いつも試合に出られない選手がいたとしたら、その子の活用の場はいつ訪れるのでしょうか。

どんなにスキルの差があっても、育って欲しくない選手はリバティーズには存在しません。戦力として期待しない選手はいません。だから、ゲームに立つ機会は必ず訪れます。

しかし、毎試合、必ず全員出します!という陳腐なお約束もしません。

選手を尊重し、戦力としての敬意を払いながら、監督としてその選手の力が必要な時やその場に立つという経験値が必要な時を判断し、その機会を提供します。

全ては選手が育つため。
選手が失敗することは悪ではない。
けれど、選手に失敗もさせない指導者は間違いなく悪である。

少年野球という、野球との大切な出会いのステージです。選手は野球をしに来ています。さあ、野球をしましょう!打って走って投げて、試合をしましょう。その先にこそ、選手の成長があると信じます。

活躍の機会を探している選手、ぜひリバティーズへ。もっともっと輝きたい思いのある選手と出会いたい。共に成長しよう!大好きな野球をしよう!

お問い合わせ、見学、体験の申し込みはcontactから。新年度から、入会の選手たちの問い合わせも始まっています。年長さんの体験、見学もリバティーズへ!

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