監督日記「チームに求めるもの。スポーツ の語源とは。」

2021年、リバティーズ創設の年が終わろうとしています。

親子二人から始まったプレスタート。9人の選手とともに迎えたチームの結成式。元ヤクルトスワローズ投手、小森孝憲さんによる野球教室。はじめての大会出場。初勝利と2勝目。次々と仲間が増えていくことの喜び。スポーツを通じた多くの価値を選手、保護者の方と分かち合う事ができました。

リバティーズは生涯スポーツの視点で少年野球を捉えることも大切にしています。その理念はスポーツの語源にも遡ります。スポーツの語源については、以下の文章を引用いたします。

『そもそも、みなさんはスポーツという言葉の語源をご存知でしょうか? スポーツ史という分野の研究によれば、英語の「Sport」は19~20世紀にかけて世界で一般化した言葉であり、その由来はラテン語の「deportare」(デポルターレ)という単語だとされています。

デポルターレとは、「運び去る、運搬する」の意。転じて、精神的な次元の移動・転換、やがて「義務からの気分転換、元気の回復」仕事や家事といった「日々の生活から離れる」気晴らしや遊び、楽しみ、休養といった要素を指します。

つまりこれらがスポーツの本質であり、人生を楽しく、健康的で生き生きとしたものにするために、より楽しむために勝利を追及するもよし、自分ペースで楽しむもよし、誰もが自由に身体を動かし、自由に観戦し、楽しめるものであるべきなのです。』
〈引用元:スポーツ庁広報Webマガジン「デポルターレ」2018年3月15日 発行〉

少年野球に携わる方の中で、稀に競技スポーツと生涯スポーツを完全に分断して理解しようとされる方がおられます。
「本気の野球」と「遊びの野球」と区別して称する方もおられます。

リバティーズはこの分断の考え方に真っ向から反対いたします。

スポーツとしての少年野球は、その語源に遡り競技者の人生を豊かにするためのものであり、多様な関わり方が可能なものとして存在すべきと考えます。そして、リバティーズは選手、保護者の野球に対する様々な考え方を内包するチームとしてその自由を担保いたします。

一つのコミュニティとしてチームが存在し、そのチームに何を求めるのか。

どのように野球を楽しみたいのか、その自由はすべての選手、保護者の持つ権利だと考えます。

「人一倍の努力をしてゲームで大活躍する選手になりたい。」

「友達と同じチームで活動すること自体を楽しみたい。」

「みんな笑顔でケガなくプレーしたい。」

「将来、プロになる夢を叶えたい。」

これら選手の多様な思い。

「我が子のプレーをスタンドから見守りたい。」

「できる限り我が子と同じグラウンドの中でプレーする時間を持ちたい。」

「試合の時に審判としてチームに協力したい。」

「野球界に新しい風を吹かせようとするチームの運営に携わりたい。」

これらの保護者の方のさまざまな思いも尊重し、その意思に基づく関わりかたを実現してもらいたいと考えています。

そのための意向調査(保護者アンケート)もさらに充実させていきます。

チームに参画するメンバーには、チームに何を求めるのかの自由があります。

しかし、リバティーズというチームにはどのようなチームであり続けるかの確固たる理念と存在理由があります。

リバティーズというチーム、リバティーズというコミュニティへ参画していただくための条件はただ一つ。

チームの理念に賛同してくださることです。

それは競技者の意識を理由に分断を引き起こすものではありません。どこまでも互いの自由を尊重し、認め合う中でチームに関わる人たちの人生を豊かにするための理念です。

リバティーズを求めてくださる方、その理念に賛同いただける方の参加を心よりお待ちしています。

リバティーズに体験会はありません。

ご自身の意思で練習へお越しください。お問い合わせはcontactからお気軽に。

倉敷リバティーズ公式サイト

多世代型野球クラブ「倉敷リバティーズ」公式サイト

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