監督日記「コストとリスクとリターン〜勝利の代償は何か」

子どもたちには、無限の可能性があります。

けれど、今この瞬間に野球に費やすことのできるリソースは限られています。

少年野球の指導者はその事を十分に自覚しないといけません。

彼らは小学生です。

平日は学校に通い、友達と遊び、習い事をし、家族との時間を過ごします。

選手の時間は有限なのです。

そして、彼らの身体は大人のものとは違います。

全てを野球に注ぎ込んで、耐えられるような身体では無く、細い手足と柔らかい骨でできています。

どんなに身体が大きくなっていても、体格が良くてもその中の骨格は子ども。
骨端線の閉じていない子どもたちに過度な負荷をかけることは、大きな負担になります。

それでもなお、選手たちに無理を強いるので有れば…それだけのコストをかけるというならば、その選手、家族に一体どんなリターンがあるのでしょうか。

選手の体に負荷をかけるというコスト、怪我をしてしまうというリスク…それに見合うだけのリターンが果たして少年野球…ジュニアスポーツの中にあるのでしょうか。

リバティーズの価値観では、NO。
選手の身体を消費し尽くしてしまうことに釣り合うリターンなどありません。

公式戦の一勝も、トーナメント戦の勝ち上がりも、全国大会への出場切符も、輝かしい代表チームへの選抜も…選手を怪我させることとは何一つ釣り合いません。

選手の身体をチームの勝利や指導者の栄光の代償にしてはいけないのです。

だからこそ、リバティーズはリーグ戦を戦います。

大人の勝ちたい気持ちが選手を追い越さないように…選手も指導者も保護者も、一戦必勝の魔力に取り憑かれないように。

今の結果や完成を求めない、そんな選手や家庭のためにリバティーズはあります。

何がよくて、何が正解ではない。

リバティーズが、その選択をしているというだけ。

だからこそ、その理念に賛同する選手、保護者に集ってほしい。

リバティーズを求めてくれているあなたに会いたい。

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体験、見学は必ず事前の日程調整をお願いいたします。

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